書籍紹介
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Last Update 05/05/22

参考になる書籍や資料を紹介します。

「お断り」:紹介文は、出版社からの紹介やデータベースからの紹介です。

「こうすればできる:問題行動対応マニュアル」ADHD・LD・高機能自閉症・アスペルガー障害の理解と支援
長澤正樹・関戸英紀・松岡勝彦 著
川島書店 \2,310(税込) ISBN4-7610-0822-9

特別な教育的支援を必要とする児童生徒がクラスに1人はいるという今日の教育現場では、〈ダメな子〉とみなされている児童生徒はもとより、担任、保護者、クラスメートの誰もが〈困り感〉を感じています。
本書は、「連携」と「協働」を特別支援教育のキーワードと考えている研究者が、支援を必要とする児童生徒に対し、学校を中心として教育委員会、福祉、医療、労働そして大学等が、いかに連携・協働して支援をしていくかを実践例をとおして紹介します。また、最近再評価されてきている「応用行動分析学」をバックボーンに、ひとつひとつの指導技法や支援の方法を、平易にかつ具体的に解説します。
これまでに障害児教育の経験のなかった〈困り感〉を感じている通常級の先生方はもちろん、保護者、指導員、学生への支援の基本書・入門書。

すぐに役立つ自閉症児の特別支援Q&Aマニュアル―通常の学級の先生方のために
廣瀬 由美子・東條 吉邦・加藤 哲文
東京書籍 \1,050(税込) ISBN4487799988 Amazon.co.jp

小学校の通常の学級においても、発達障害の子どもたちへの適切な対応ができるように、文部科学省が特別支援教育への指針を打ち出しています。このマニュアルでは、日常、自閉症の子どもに起こりがちな困難や行動について、自閉症の特性からまず基本理解できるように、そしてそれらへの対応・支援への具体的なヒントを小学校の学習面、生活面、さらにまわりの先生方や父母との連携面で34項目を立てて記述しています。先生方がどうすべきか判断が必要な場面で、このマニュアルの中から適切と思われるヒントを得て対応・支援を試みる、といった使い方ができ、現場での利便性はかなり高いと思われます。
親御さんのお立場で、学校で我が子にどうしてほしいかを具体的に探る場合にも、このマニュアルはきっと役立つと思います。

発達障害ガイドブック 保護者と保育士・教師・保健師・医師のために
東條恵 著
考古堂書店 \2,500 ISBN4874996159

自閉症スペクトル・広汎性発達障害・高機能自閉症・アスペルガー症候群・ADHD・学習障害・・・。発達障害をもつ子ども達は、何をどう不安に感じ、どう接してほしいのか?
日々、障害児に接している小児科医が、よりよい子育てについて分かりやすく解説。

「LD・ADHD<ひとりでできる力>を育てる -指導・支援・個別教育計画作成の実際-」
長澤正樹 編著  増澤菜生・松岡勝彦・細井恵美・沼田夏子 共著
川島書店 \2,200 ISBN4-7610-0777-X Amazon.co.jp

今日の教育現場では、いまやすべての学校に在籍しているLD、ADHD、アスペルガー障害、高機能自閉症、軽度知的障害などと呼ばれる子どもたちと、どのようにかかわり、どう指導すればよいのかが緊急課題となっています。
本書は、特別な教育ニーズのある子どもが<自分でできる>という彼らの自己肯定感を高め、自分自身で物事を解決する力を育てる有効な指導・支援の方法をわかりやすく解説していきます。さらに、具体的な実践例を通して個別教育計画の作成方法から評価までを詳しく紹介します。特別な教育的ニーズを持つ子どもたちの対人関係の改善や自己管理の形成を願う保護者・教師・関係者の基本図書。

「ガイドブック アスペルガー症候群 -親と専門家のために-」
トニー・アトウッド 著  富田真紀/内山登紀夫/鈴木正子 訳
東京書籍 \2,800 ISBN4-487-76173-5 Amazon.co.jp

アスペルガー症候群(自閉症で高能力)の人たちの診断、療育、問題の分析と対処法を数多く盛り込んだ世界初のガイド。具体的でわかりやすいと親御さんにも大好評の基本図書。
本書は今注目を集めつつある「アスペルガー症候群」を誰にでも分かりやすく説明した世界初のガイドブックとして、親御さんたちから非常に期待される中でまとめられました。

「学習障害(LD) 理解とサポートのために」
柘植雅義 著
中公新書 \680 ISBN4-12-101643-2 Amazon.co.jp

計算は速いのに文章題になると意味をつかめない。英会話は得意なのに簡単なつづりの間違いを繰り返す…。知的には遅れがないのに、特定の学習に困難を示す子どもたちがいる。学習障害(LD)といわれる範疇にあるか、それに近い子どもたちである。通常の学級で学習している彼らへの効果的な支援のためには、本人だけでなく親や教師ら周囲も対象とするサポート体制を築くことが必要だ。新しい教育への取り組みを模索する。

十人十色なカエルの子―特別なやり方が必要な子どもたちの理解のために
落合みどり・宮本信也・ふじわらひろこ 著
東京書籍 \1,600 ISBN4487798418 Amazon.co.jp

子どもはだれも一人一人違っていて、みなそれぞれに輝きを持っています。ちょっと変わった子・人と違うことをする子・奇抜な発想をする子はよく「個性豊かな子」と言われます。一方で、困った子・聞き分けのない子・わがままな子と言われる子もいます。しかし、このような子どもたちの中には、みんなと同じようにはできないという発達のハードルを抱えている子がいるのです。
これらの子どもたちは、持って生まれた困難のために人には計り知れない努力をしながら、不安いっぱいで日々を過ごしています。にもかかわらず、彼らの困難を知らずに、甘やかしている・躾がなっていないという評価を下して、厳しくあたってはいないでしょうか? 支援を求めるSOSを、本人なりの方法でたくさん発信しているにもかかわらず……。
この絵本に登場するカエルの子どもたちは、一見ふつうに見えても、発達のハードルのある子たちです。読み進むうちに、そうした子どもたちの抱えている困難を知り、それぞれの困難に対応したやり方の必要性についてご理解いただけることを願って、本書は作られました。巻末には、これらの裏付けとなる簡単な医学解説もあります。
まず、彼らの目線に立って状況を見直すことから皆さんが学び始めることを、本書は期待しています。

LD・ADHDは病気なのか? 講談社プラスアルファ新書
金澤治 著
講談社 \880 ISBN4-06-272202-X Amazon.co.jp

LDもADHDも、視点を変えれば、「脳の発達のしかたの個性」と見て良いのかもしれません。
認知能力の全分野がまんべんなく、同じ速度で相まって発達するのが理想的ですし、ほとんどの子どもがおおむねそのような発達をします。
しかし、脳の一部分が何らかの理由で少しだけ遅れて発達するということで、子どものころにアンバランスな表現を示し、それが行動や行為に現れてくるのが、LDやADHDとして診断されるものです。
教師や保護者などが困るという状況が多いようですが、理解のしかたのまずさが生んでいる悲劇が多いのです。