事例検討会 事例集
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Last Update 04/05/21

■No.03 「僕、話したり聞いたりするの苦手だな」

小2男子・特殊学級在籍。特定不能の広汎性発達障害と診断されている。

■計画立案

長期目標
  1. コミュニケーションがスムーズにできる(自分から質問できるようにする)。
  2. 余暇を楽しく過ごす。
短期目標&指導方法
  1. 自分から挨拶する。
    • 「おはよう」「さようなら」「いってきます」「おかえり」など、その時その場で教えていく。
  2. わからない時に「教えて下さい」と言って人に聞く。
    • 生活の時間等で問題を出し、答えられない時は「教えて下さい」のカードを見せ、わからない時はこのように言うことを教えていく。
  3. 交流先の子供たちと会話をする。
    • 交流先の子供たちにあらかじめ質問をしてもらうように頼んでおき、その質問に答えられなければ2のように指導する。
  4. 休み時間を楽しく過ごす。
    • 遊びの時間に作りかけた迷路を、休み時間に遊びに来た子供たちと一緒に作って遊ぶ。
    • 昼休みに、遊びに来た子供たちと状況に応じてトランプやかるたを楽しむ。

親の本音トーク 〜事例検討会を終えて〜

父:家族で出かけたり、バーベキューしたりすることって大切なんだなぁ。今以上にもっともっと家族で出来る楽しいことを考えようよ。
母:そうね。家族での楽しい体験を通して新しい会話が生まれるのよね。(今まで私の話を聞いてくれなかったパパが...うそみたい...)


■評価 「友達が遊びに来てくれるとうれしいんだ」

長期目標
  1. コミュニケーションがスムーズにできる。
  2. 余暇を楽しく過ごす。
短期目標&指導方法
  1. 自分から挨拶する。
    • 「おはよう」「さようなら」「いってきます」「おかえり」など、その時その場で教えていく。
  2. 質問、応答のやり取りをスムーズにする。
    • 実際に体験したことの写真を母親と見ながら、お互いに質問と応答を立場を入れ替えながら行う。
    • 実際の生活場面を脚本化して簡単な会話のやり取りをする。
  3. 交流先の子供たちと会話をする。
    • 前回の指導で、子供たちの好きなものが頭に入っているので、それを材料に会話する。
  4. 余暇を楽しく過ごす。
    • 勝ち負けの結果がすぐわかるゲームを家族で楽しみ、勝ち負けでおやつの量などを変え、勝ち負けを意識させてみる。
    • 休み時間に遊びに来てくれる子供たちとビーチバレーなどをして楽しむ。

事例検討会を終えて〜両親の感想〜

具体的に子供に対して目標を持つことができ、それに向かって担任の先生と協力できたことが良かったと思います。日々子供と接する中でいろいろなことを意識しながら接するようになりました。4ヶ月の間にも少しずつではありますが、確かに子供の成長を感じることができました。ありがとうございました。