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Last Update 07/03/04

■No.09 「自分の要求がうまく表現できないんだ」

中1男子・通常学級在籍。

■計画立案

長期目標
  1. 自己管理能力を身につける。
  2. 学習の能力を高める。
短期目標&指導方法
  1. 学校の持ち物を忘れないようにする。
    • 忘れ物について話し合う。
    • 忘れ物チェック表を見てチェックする。
    • 忘れ物がなかった時は一緒に喜ぶ。
    • 忘れ物チェック表を用紙からパソコンの画面へ移行して本人が入力する。
  2. 若い女性と年齢相応の関わり方をする。
    • 年齢相応の関わり方のモデルをビデオで見る。
    • 好ましくない関わり方をしやすい場面で指導する。
    • 中学生であることを意識した言葉かけをする。「パパ → お父さん」
    • 家庭で、行動して欲しいことについて話し合い約束しておく。
    • 約束を守れたときには一緒に喜ぶ。
    • その場に応じた挨拶をする。
    • 家族で一緒に楽しい時間を過ごす。
    • 親の会の小グループでボランティアの学生の介入、実際の場面で立つ位置、話しかけ方、言葉の例を示す。
  3. 集中して課題に取り組む(学校での学習)。
    • 数学 −到達度評価のプリントで理解の程度を確認する。
    • 英語 −口頭練習を行う。ノートのコピーをとり家庭でも行う。
    • 理科 −教科書の音読とワークを中心に進める。
    • じっくりと話すこと。
  4. 家庭での学習習慣を身につける(家庭での学習)。
    • 週一回、家庭教師と学習。わからない時どうしたらよいかを身につける。
    • 家庭学習の必要性や仕方などを話し合い、本人が決める。
    • その日のスケジュールや順番、内容を本人が決める。
    • 中学校での学習の基礎の理解と小学校での学習の理解を目標・課題とする。
    • 小学校の学習の理解と中学校の基礎学習を目標・課題とする。
    • 小学校のドリルからプリントを作成し、算数の理解度を評価する。

■評価 「中学生らしい行動ができるようになったよ」

長期目標
  1. 自己管理能力を身につける。
  2. 学習の能力を高める。
短期目標&指導方法
  1. 忘れ物をしないように自分なりの方法を自分で考える。
    • 忘れた時にはどうしたらよいか、本人が考える。
    • 忘れ物をした時、どの様な工夫をすると忘れないか、自分で考えるように促す。
  2. 年令相応の若い女性との関わり方をする。
    • 好ましくない関わり方をしやすい場面で指導する。
    • 親の会の小グループで、ボランティアの学生の介入、実際の場面で立つ位置、話しかけ方、言葉の例を示す。
  3. お金、おこづかいを見通しをたてて使う。
    • おこづかいの入金、使ったお金の記録をする。自分で買い物予定をたて、予算を決め買い物をする。
    • 家計簿をつける、予算立案、過不足評価を家族みんなの前で行う。
  4. 集中して課題に取り組む。
    • 数学-理解度の確認。 英語-口頭練習を行う。 理科-教科書の音読とワーク中心。
  5. 家庭での学習習慣を身につける。
    • 本人がその日のスケジュール、順番や内容を決める。
    • 算数は学校のドリル、母親作成のプリント、実際の自分の行動やお金の流れを考えるもの。

事例検討会を終えて 〜母親の感想〜

先生が『将来のことを合わせて考えていくと難しいです。』って、よく見てくれてる先生だよねぇ。ありがたいことだね。

事例検討会を終えて 〜父親の感想〜

そうだね。本当にいろいろと考えてくれてる。自分たちももっと、家でできる事をやっていかないと...
そういえば、電話の応対がすごく気になるんだけど。あれじゃあ相手が気分を害するよ。もうちょっとうまいやり方がありそうなんだけど。パターンで入らないかなあ...