中2男子・通常学級在籍。高機能自閉症と診断されている。
長期目標 |
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短期目標&指導方法 |
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スーパーバイザー 長澤先生のコメント
アスペルガーの人たちは知識があり、まじめでひたむきな姿勢が強いです。しかし、自分が所有している知識をうまく使えず、焦ったり、パニックになったりします。所有している知識をいかに実用的に使うか、あるいは実用的な知識やスキルをいかに獲得させるかが重要なことだと考えます。スケジュール表やチェックリストは、そういう彼らにとって、役に立つ道具だといわれています。自分で評価して、ポイントがある程度たまったときには、何かご褒美をあげてもいいと思います。ご褒美がもらえるポイント数を、あらかじめ話し合って決めてみて下さい。
母の想い 〜事例検討会を終えて〜
わかっているつもりでも、わかっていない事がたくさん。今回、私と彼が密接につながり過ぎていた事に初めて気付きました。これからどうやって子離れしていこうか思案中です。
長期目標 |
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事例検討会を通して 〜母親の感想〜
今回評価だけでは上手くいった様に見えますが、実際は家庭での個別指導計画は何度も子供とぶつかり、話し合いをしました。1日の見通しを立てるためスケジュール表を作りましたが、上手くいかず親子共々スケジュール表が重荷になっていきました。親が必要だと思ったことが子供には本当は必要ではなく、スケジュールにしても子供は頭に入っているのに私はいつまでも時間だけにこだわっていました。話し合いにしても親の意向が強かったと思います。子供は本当に自分に必要だと思わない限り動きません。私が気にすると自然に口数も多くなり、子供と良い関係にはなりませんでした。上手くいくようになったのは、表から時間を消した事、私が仕事へ行く時間が早まり、子供にかまっていられなくなったのが良かったようです。子供がとても成長しているのに私が子供から手を引いていけなかった事がよく分かりました(母が特に強く感じたこと)。
夫婦では、子供を誉めて自信を付けさせようとやって来たのですが、まだまだ誉め足り無いし、言葉がけが足りない、親の気持ちに影響されてきたなと思いました。
今回の評価で長澤先生から子供が自信を持って行動(話して)して見えるのはどんな時ですかと質問されました。その時の反省ですが、親は子供のマイナス面ばかり気にしてしまいがちです。子供のプラス面をいっぱい見つけておきましょう。何気ない日常の事が自信の現われになっていることが分かります。私は情けない事にその時は気付けませんでした。
子供は今進学や職業に付いて気になっています。そのことで父親と一緒に話をする時間が多くなってきました(専門的な話もあり、男同士で…)。真面目に将来を考える子供の気持ちを大事にしていきたいです。